
がん看護師を目指すあなたへ!面接時の志望動機の準備はこちら
がん看護師の志望動機のためにまずは何を準備するべきでしょうか。がん看護師になるには、まずは志望動機をきれいにまとめておく必要があります。がん看護師ならではの仕事の悩みなどもあるからこそ、がん看護師に求められる人材像は多様となっています。今回はがん看護師になるためにどんな志望動機にするといいかご紹介します。
はじめに
現在、日本人の死亡原因の第一位は、がん(悪性新生物)です。
もしかすると家族や友人など、周囲にがんを治療している人がいるという場合もあるかもしれません。
今や看護師のほとんどが、がんという疾患に関わっており、そして多くの看護師が、がん看護を希望して学んでいます。
今回は、そんながん看護を目指す人へ面接時の志望動機の準備についてご紹介します。
どんな志望動機が面接で響く?
がんは、昔は不治の病と言われていました。現代では予防医療により早期発見もできますし、ステージによっては手術し十分に完治できる疾患ではあります。
しかしがんの患者さんには長い闘病が待っているケースが多く「治って、退院する」ということが難しい現状もあります。
実際にがん患者さんと関わり、長く、心身ともに苦しい治療の場を目の当たりにし、無力感を抱え現場を去っていく看護師も少なからずいるのです。
そんながん看護の現場で働きたいという理由はなんですか?
バリバリ働きたいから!
患者さんの命を救いたい!
そんな気持ちでがん看護を志す人はどちらかというと少ないのではないかと思います。
家族や友人にがんを治療している人がいた、ドラマや本を読んだ、実際現場に出て、もっと勉強したいと思った……など、きっかけは人それぞれでしょう。
そのきっかけから、あなたは「なにを感じて、どうしたいと思ったのか」素直な気持ちを思い出し、具体的に考えを構築し、言葉にしてみてください。
そうすることで、志望動機とともに「どのような看護をしたいのか、看護師として大切にしたいことはなにか」など看護観も具体的になり、面接官から質問されたときもより学びたい・働きたい気持ちをアピールすることができます。
がん看護を志す人は、かたちは違えど患者さんに寄り添いたいという気持ちをもっている人がほとんどだと思います。
現場もまず第一にそんな気持ちを持った人材を求めています。
素直な気持ちを志望動機として面接官に伝えられるようにしておきましょう。
どんな分野で働きたいか志望動機で伝える
がん看護といっても、治療の現場はひとつではありません。がんという疾患は主に手術・化学療法・放射線療法・緩和療法を組み合わせ、集学的に治療していきます。
希望する施設によっては、どの分野も兼ねそろえた病院もあるでしょうし、治療に特科した病院や緩和療法を行う施設やホスピスなどもあるでしょう。
いずれにしても、化学療法に携わりたい、放射線療法を学びたい、緩和療法をしていきたいなど、希望する分野を明確にしておくことは大切です。
また希望する分野とともに、なぜその病院や施設を選んだのか、理念や方針を確認し自身の希望と結び付けて話すことも好印象になるポイントです。
病院や施設によって、それぞれ力を入れている分野や得意とする疾患などもありますから、チェックしておくとよいでしょう。
転職や復職の場合は、これまで培った技術や資格などのスキルを交え、自身がどのようにがん看護やその分野での力を発揮できるのかを伝えられるようにしておきましょう。
また資格取得などキャリアアップを視野に入れている場合はそのことも伝えると十分なやる気をアピールできます。
がんの現状を知ることも面接突破に繋がる
先にも述べたように、がんは日本人の死亡原因第一位であり、それは何年も変わっていません。今や3人に1人ががんで亡くなるという、国民病とでも言うべき疾患です。
国はがんが国民の生命や健康にとって重大な問題であると判断し「がん対策基本法」を打ち立て、これに基づいて作られたのが「がん対策推進基本計画」です。
がんの予防や早期発見、治療の充実、がん患者さんの苦痛の軽減や、生活の質の維持向上などを目標としています。
また、がん診療連携拠点病院や地域連携パスなど、現在では地域でがん患者さんの治療や生活を支援していこうという体制が当たり前になっています。
面接を受ける際は、このようながんを取り巻く日本や地域の情勢に関して、どの程度認知しているかを問われることもあります。
内容を調べて、自分なりの意見を言えるようにしておきましょう。
最後に
いかがでしたか?
がん看護を目指している人は、なんらかのターニングポイントがあることがほとんどなので、目標が明確で熱意があり、通常の面接よりもアピールがしやすいのではないでしょうか。
がん患者さんのケアをしたい、そんな素直な気持ちを掘り下げ、きちんと具体的な言葉にできることが、面接をうまく乗り切るポイントですよ。